Lesson 01: 割れ

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Step1 | 接着

※漆によりかぶれが生じる場合がありますので、作業中は必ず手袋を着用してください。

※健康被害が発生した場合でも当社は一切の責任を負いません。

1. 破片の面取り

まず、割れた部分の角をダイヤモンドヤスリで軽く削ります。
面取りを行うことで継ぎ目に溝ができ、漆が継ぎ目に定着します。
力を入れすぎると必要ない部分も欠けてしまいますので、ご注意ください。

幅約0.5 mmの溝で十分です。

2.「麦漆」を作る

破片の面取りが完了したら、次は接着の準備です。
接着には薄力粉、水、生漆を混ぜた「麦漆」を使います。

  • 麦漆の材料
  • 薄力粉:スプーンすり切り1杯
  • 水:スプーンすり切り1杯(少し少なめ)
  • 生漆:スプーンすり切り2杯
  • ※0.1ml計量スプーン使用

まずはアクリル板の上で、薄力粉をパン生地のような状態になるまでこねます。

水っぽい場合はもう一度作り直してください。

そこに生漆を加えてヘラでよく練ります。

表面が滑らかで伸びが良くなったら「麦漆」の完成です。

伸びが悪い場合は、生漆を少しずつ加えて調整してください。

3.マスキングテープの準備

接着時に使用するマスキングテープを、あらかじめ短く切って準備しておきます。陶磁器の大きさや破片の数にもよりますが、一度に10個程度用意してください。
(接着時にテープを細断するのはかなり難しいです)

4. 破片の接着

破片の断面に麦漆を薄く塗ります。
※釉薬が薄い陶器や漆が滲みやすい陶器の場合は、あらかじめ接合部付近をマスキングテープなどで保護してください。

全ての破片の断面に麦漆を塗った後、接着していきます。
破片がずれないように正確に接着して圧着することが大切です。この時、隙間や段差ができないように注意してください。

5. 固定

破片を1つ接着したら、すぐにマスキングテープを貼り付けて固定します。こうすることで、完全に接着し終えるまでにも破片同士がずれるのを防ぎます。
こうして1つずつ破片を接着していきます。

6. 麦漆が固まるまで1週間ほど待つ

この時点で接着工程は完了です。麦漆がしっかり固まるまで1週間ほど待ちます。

麦漆はあまり湿気を必要とせず硬化しますが、乾燥した場所では十分に硬化しない場合があります。
念のため、湿度70%程度、温度25℃程度の場所に保管してください。

  • 注意
  • 濡れたタオルを段ボール箱に入れて適切な湿度を維持しながら保管するのもおすすめです
  • エアコンなどを使用して、気温が低くならないようにしてください
  • 特に気温が20℃以下になると漆が固まりにくくなりますので、作業後の温度と湿度の管理には十分ご注意ください

道具の洗い方

漆がついた道具はエタノールを含ませたティッシュで拭き取ってください。

筆以外の道具はエタノールで拭き取れます。

Step1 | 接着

※漆によりかぶれが生じる場合がありますので、作業中は必ず手袋を着用してください。

※健康被害が発生した場合でも当社は一切の責任を負いません。

1. 破片の面取り

まず、割れた部分の角をダイヤモンドヤスリで軽く削ります。
面取りを行うことで継ぎ目に溝ができ、漆が継ぎ目に定着します。
力を入れすぎると必要ない部分も欠けてしまいますので、ご注意ください。

幅約0.5 mmの溝で十分です。

2.「麦漆」を作る

破片の面取りが完了したら、次は接着の準備です。
接着には薄力粉、水、生漆を混ぜた「麦漆」を使います。

  • 麦漆の材料
  • 薄力粉:スプーンすり切り1杯
  • 水:スプーンすり切り1杯(少し少なめ)
  • 生漆:スプーンすり切り2杯
  • ※0.1ml計量スプーン使用

まずはアクリル板の上で、薄力粉をパン生地のような状態になるまでこねます。

水っぽい場合はもう一度作り直してください。

そこに生漆を加えてヘラでよく練ります。

表面が滑らかで伸びが良くなったら「麦漆」の完成です。

伸びが悪い場合は、生漆を少しずつ加えて調整してください。

3.マスキングテープの準備

接着時に使用するマスキングテープを、あらかじめ短く切って準備しておきます。陶磁器の大きさや破片の数にもよりますが、一度に10個程度用意してください。
(接着時にテープを細断するのはかなり難しいです)

4. 破片の接着

破片の断面に麦漆を薄く塗ります。
※釉薬が薄い陶器や漆が滲みやすい陶器の場合は、あらかじめ接合部付近をマスキングテープなどで保護してください。

全ての破片の断面に麦漆を塗った後、接着していきます。
破片がずれないように正確に接着して圧着することが大切です。この時、隙間や段差ができないように注意してください。

5. 固定

破片を1つ接着したら、すぐにマスキングテープを貼り付けて固定します。こうすることで、完全に接着し終えるまでにも破片同士がずれるのを防ぎます。
こうして1つずつ破片を接着していきます。

6. 麦漆が固まるまで1週間ほど待つ

この時点で接着工程は完了です。麦漆がしっかり固まるまで1週間ほど待ちます。

麦漆はあまり湿気を必要とせず硬化しますが、乾燥した場所では十分に硬化しない場合があります。
念のため、湿度70%程度、温度25℃程度の場所に保管してください。

  • 注意
  • 濡れたタオルを段ボール箱に入れて適切な湿度を維持しながら保管するのもおすすめです
  • エアコンなどを使用して、気温が低くならないようにしてください
  • 特に気温が20℃以下になると漆が固まりにくくなりますので、作業後の温度と湿度の管理には十分ご注意ください

道具の洗い方

漆がついた道具はエタノールを含ませたティッシュで拭き取ってください。

筆以外の道具はエタノールで拭き取れます。

Step2 | 埋め

1. 余分な麦漆を削り取る

接着が完了したら、エタノールを含ませたティッシュで陶器の表面の汚れを拭き取ります。
固まった麦漆が表面にはみ出したままの場合は、カッターで削り落としてください。

2.「刻苧漆」を作る

余分な麦漆を取り除いた後、残りの部分を「刻苧漆」で埋めていきます。

  • 刻苧漆の材料
  • 薄力粉:スプーンすり切り1杯
  • 水:スプーンすり切り1杯
  • 生漆:スプーンすり切り2杯
  • 木粉:スプーンすり切り2杯
  • ※0.1ml計量スプーン使用

まずアクリル板の上で、薄力粉と水をパン生地のような状態になるまでこねます。水っぽい場合はもう一度作り直してください。

それから加えて生漆を加えヘラでよく練ります。

表面が滑らかになって伸びてきたら、木粉を加えよく捏ねます。

材料がよく混ざったら「刻苧漆」の完成です。

3. 欠け部分に刻苧漆のせる

欠けた部分の補修には刻苧漆を使います。

釉薬の薄い陶器には、汚れを防ぐためにスキングテープを周囲に貼っておく必要があります。

刻苧漆を塗るときの厚さは、1回あたり2mm程度にしてください。

あまり厚く塗りすぎると芯が固まらない場合がります。

2 mmより深い欠けの場合は、この手順を数回繰り返してください。

ヘラで形を整えるのが難しい場合は指でも大丈夫です。

手につきやすいのでラップを使うと楽です。

4. 刻苧漆が固まるまで待つ

刻苧漆が固まるまで一週間ほど待ちます。

刻苧漆はあまり湿気を必要とせず硬化しますが、乾燥した場所では十分に硬化しない場合があります。

念の為、湿度70%程度、温度25℃程度の場所に保管してください。

  • 注意
  • 濡れたタオルを段ボール箱に入れて適切な湿度を維持しながら保管するのもおすすめです
  • エアコンなどを使用して、気温が低くならないようにしてください
  • 特に気温が20℃以下になると漆が固まりにくくなりますので、作業後の温度と湿度の管理には十分ご注意ください

Step2 | 埋め

1. 余分な麦漆を削り取る

接着が完了したら、エタノールを含ませたティッシュで陶器の表面の汚れを拭き取ります。
固まった麦漆が表面にはみ出したままの場合は、カッターで削り落としてください。

2.「刻苧漆」を作る

余分な麦漆を取り除いた後、残りの部分を「刻苧漆」で埋めていきます。

  • 刻苧漆の材料
  • 薄力粉:スプーンすり切り1杯
  • 水:スプーンすり切り1杯
  • 生漆:スプーンすり切り2杯
  • 木粉:スプーンすり切り2杯
  • ※0.1ml計量スプーン使用

まずアクリル板の上で、薄力粉と水をパン生地のような状態になるまでこねます。水っぽい場合はもう一度作り直してください。

それから加えて生漆を加えヘラでよく練ります。

表面が滑らかになって伸びてきたら、木粉を加えよく捏ねます。

材料がよく混ざったら「刻苧漆」の完成です。

3. 欠け部分に刻苧漆のせる

欠けた部分の補修には刻苧漆を使います。

釉薬の薄い陶器には、汚れを防ぐためにスキングテープを周囲に貼っておく必要があります。

刻苧漆を塗るときの厚さは、1回あたり2mm程度にしてください。

あまり厚く塗りすぎると芯が固まらない場合がります。

2 mmより深い欠けの場合は、この手順を数回繰り返してください。

ヘラで形を整えるのが難しい場合は指でも大丈夫です。

手につきやすいのでラップを使うと楽です。

4. 刻苧漆が固まるまで待つ

刻苧漆が固まるまで一週間ほど待ちます。

刻苧漆はあまり湿気を必要とせず硬化しますが、乾燥した場所では十分に硬化しない場合があります。

念の為、湿度70%程度、温度25℃程度の場所に保管してください。

  • 注意
  • 濡れたタオルを段ボール箱に入れて適切な湿度を維持しながら保管するのもおすすめです
  • エアコンなどを使用して、気温が低くならないようにしてください
  • 特に気温が20℃以下になると漆が固まりにくくなりますので、作業後の温度と湿度の管理には十分ご注意ください

Step3 | 埋め

1. 余分な刻苧漆を削り取る

刻苧漆がしっかり固まったら、カッターで削り落とします。

薄い汚れはエタノールで拭き取ってください。

できるだけ元の器の形状に近づけるために削ります。

足りない部分は次の工程で埋めていきますので、ここでは余分な部分を削って形を整えていきましょう。

2.「錆漆」を作る

余分な刻苧漆を取り除いた後、継ぎ目を「錆漆」で埋めていきます。

  • 錆漆の材料
  • 砥粉:スプーンすり切り2杯
  • 水:スプーンすり切り1杯
  • 生漆:スプーンすり切り1杯
  • ※0.1ml計量スプーン使用

まず、アクリル板の上で砥粉と水を混ぜます。

そこに生漆を加えてヘラでこねます。

錆漆は乾燥が早いのでできるだけ形を小さくしてヘラを上に置き、空気に触れないようにしてください。

3. 継ぎ目に錆漆を塗る

継ぎ目の溝に錆漆を塗ります。
※釉薬のしっかりしていない陶器は汚れを防ぐために、マスキングテープをご使用ください。

この行程の目的は継ぎ目を平らにすることです。溝が残らないように錆漆を塗ってください。

4. 錆漆を固める

錆漆が固まるまで数日待ちます。

錆漆はあまり湿気を必要とせずに硬化しますが、乾燥した場所では十分に硬化しない場合があります。

念の為、湿度70%程度、温度25℃程度の場所に保管してください。

  • 注意
  • 大きな欠けを錆漆で埋めようとすると、錆漆の表面だけが乾燥して内部が半乾きでぶよぶよになってしまうことがあります。溝の深さが1mm以上の場合は、欠け補修に使用する「刻苧漆」をご使用ください。

  • 注意
  • 濡れたタオルを段ボール箱に入れて、適切な湿度を維持しながら保管するのもおすすめです
  • エアコンなどを使用して、気温が低くならないようにする必要があります
  • 特に気温が20℃以下になると漆が固まりにくくなりますので、作業後の温度と湿度の管理には十分ご注意ください

Step3 | 埋め

1. 余分な刻苧漆を削り取る

刻苧漆がしっかり固まったら、カッターで削り落とします。

薄い汚れはエタノールで拭き取ってください。

できるだけ元の器の形状に近づけるために削ります。

足りない部分は次の工程で埋めていきますので、ここでは余分な部分を削って形を整えていきましょう。

2.「錆漆」を作る

余分な刻苧漆を取り除いた後、継ぎ目を「錆漆」で埋めていきます。

  • 錆漆の材料
  • 砥粉:スプーンすり切り2杯
  • 水:スプーンすり切り1杯
  • 生漆:スプーンすり切り1杯
  • ※0.1ml計量スプーン使用

まず、アクリル板の上で砥粉と水を混ぜます。

そこに生漆を加えてヘラでこねます。

錆漆は乾燥が早いのでできるだけ形を小さくしてヘラを上に置き、空気に触れないようにしてください。

3. 継ぎ目に錆漆を塗る

継ぎ目の溝に錆漆を塗ります。
※釉薬のしっかりしていない陶器は汚れを防ぐために、マスキングテープをご使用ください。

この行程の目的は継ぎ目を平らにすることです。溝が残らないように錆漆を塗ってください。

4. 錆漆を固める

錆漆が固まるまで数日待ちます。

錆漆はあまり湿気を必要とせずに硬化しますが、乾燥した場所では十分に硬化しない場合があります。

念の為、湿度70%程度、温度25℃程度の場所に保管してください。

  • 注意
  • 大きな欠けを錆漆で埋めようとすると、錆漆の表面だけが乾燥して内部が半乾きでぶよぶよになってしまうことがあります。溝の深さが1mm以上の場合は、欠け補修に使用する「刻苧漆」をご使用ください。

  • 注意
  • 濡れたタオルを段ボール箱に入れて、適切な湿度を維持しながら保管するのもおすすめです
  • エアコンなどを使用して、気温が低くならないようにする必要があります
  • 特に気温が20℃以下になると漆が固まりにくくなりますので、作業後の温度と湿度の管理には十分ご注意ください

Step4 | 下塗り

1. 錆漆を削り取る

錆漆が固まったら、はみ出した部分をカッターで削り取り継ぎ目を平らに整えます。

表面が大きくカッターで滑らかにするのが難しい場合は、サンドペーパーを使用してできるだけ表面を滑らかにします。

器の表面の汚れはエタノールを含ませたティッシュなどで、適宜拭き取ってください。

2. 継ぎ目に「弁柄漆」を塗る

継ぎ目が平らになったら、継ぎ目に「弁柄漆」を塗ります。作業開始に筆先をエタノールでよく拭いてください。

外側を先に塗ると、内側を塗る際に手が触れてしまう可能性があるため、なるべく器の内側から塗ることをおすすめします。

この工程は単に継ぎ目を塗るのではなく、継ぎ目の小さな凹凸に弁柄漆を流し込んで埋め、表面をさらに滑らかにするのが目的です。

このように表面が荒れていると塗りが十分ではありません。

「漆を塗る」というよりも「漆で隙間を埋める」というイメージで作業してください。

このくらい表面が滑らかになるように塗ります。

3. 漆が固まるまで待つ

弁柄漆を塗り終えたら、器を湿度の高い場所に保管して数日間待ちます。

温度や湿度が低すぎると漆が固まりませんので、温度25℃、湿度70%程度を保ってください。

逆に湿度が80%以上と高すぎると、漆が固まる際にシワが発生してしまうので良くありません。

  • 注意
  • 濡れたタオルを段ボール箱に入れて適切な湿度を維持しながら保管するのもおすすめです
  • エアコンなどを使用して、気温が低くならないようにしてください
  • 特に気温が20℃以下になると漆が固まりにくくなりますので、作業後の温度と湿度の管理には十分ご注意ください

筆の洗い方

使用後の筆は菜種油などの植物油で洗ってください。

アクリル板に出したオイルに筆を浸し、ティッシュで拭き取ります。

ティッシュに色がほとんどつかなくなるまで、この行程を繰り返します。

最後にキャップをして、筆に油が少し残った状態で保管してください。

最後に、アクリル板に残った油分をエタノールで完全に拭き取ります。

アクリル板に油が少しでも残っていると、次回の漆の硬化を妨げる可能性があります。

Step4 | 下塗り

1. 錆漆を削り取る

錆漆が固まったら、はみ出した部分をカッターで削り取り継ぎ目を平らに整えます。

表面が大きくカッターで滑らかにするのが難しい場合は、サンドペーパーを使用してできるだけ表面を滑らかにします。

器の表面の汚れはエタノールを含ませたティッシュなどで、適宜拭き取ってください。

2. 継ぎ目に「弁柄漆」を塗る

継ぎ目が平らになったら、継ぎ目に「弁柄漆」を塗ります。作業開始に筆先をエタノールでよく拭いてください。

外側を先に塗ると、内側を塗る際に手が触れてしまう可能性があるため、なるべく器の内側から塗ることをおすすめします。

この工程は単に継ぎ目を塗るのではなく、継ぎ目の小さな凹凸に弁柄漆を流し込んで埋め、表面をさらに滑らかにするのが目的です。

このように表面が荒れていると塗りが十分ではありません。

「漆を塗る」というよりも「漆で隙間を埋める」というイメージで作業してください。

このくらい表面が滑らかになるように塗ります。

3. 漆が固まるまで待つ

弁柄漆を塗り終えたら、器を湿度の高い場所に保管して数日間待ちます。

温度や湿度が低すぎると漆が固まりませんので、温度25℃、湿度70%程度を保ってください。

逆に湿度が80%以上と高すぎると、漆が固まる際にシワが発生してしまうので良くありません。

  • 注意
  • 濡れたタオルを段ボール箱に入れて適切な湿度を維持しながら保管するのもおすすめです
  • エアコンなどを使用して、気温が低くならないようにしてください
  • 特に気温が20℃以下になると漆が固まりにくくなりますので、作業後の温度と湿度の管理には十分ご注意ください

筆の洗い方

使用後の筆は菜種油などの植物油で洗ってください。

アクリル板に出したオイルに筆を浸し、ティッシュで拭き取ります。

ティッシュに色がほとんどつかなくなるまで、この行程を繰り返します。

最後にキャップをして、筆に油が少し残った状態で保管してください。

最後に、アクリル板に残った油分をエタノールで完全に拭き取ります。

アクリル板に油が少しでも残っていると、次回の漆の硬化を妨げる可能性があります。

Step5 | 中塗り

1. 継ぎ目を磨く

下塗りの弁柄漆が乾いたら、柔らかい研磨シートを使って継ぎ目を磨きます。

研磨シートは柔らかく粒子が細かいので、直接磨いても釉薬を傷つけません。

ただし、金彩や絵付けがある場合は剥がれる可能性がありますので、事前にマスキングテープなどで保護してください。

継ぎ目が十分に平らになり、指で触れても凹凸が感じられなくなったら、エタノールで拭きます。

2. 弁柄漆塗り


磨いてみると、弁柄漆を塗った面に溝やシワが残っていることがよくあります。

その場合は、STEP4と同様の手順で再度弁柄漆を塗ってください。

筆のご使用前には筆先をエタノールでよく拭いてください。

塗り終えたら、湿度が高く暖かい場所で数日間保管してください。

  • チップ
  • この手順では2回の塗装工程を行っていますが、基本的には継ぎ目が平らになるまで塗装工程を繰り返します。逆に1回目の塗装の時点で綺麗に仕上がっている場合は2回目の塗装を行わない場合もあります。

筆の洗い方

使用後の筆は菜種油などの植物油で洗ってください。

アクリル板に出したオイルに筆を浸し、ティッシュで拭き取ります。

ティッシュに色がほとんどつかなくなるまで、この行程を繰り返します。

最後にキャップをして、筆に油が少し残った状態で保管してください。

最後に、アクリル板に残った油分をエタノールで完全に拭き取ります。

アクリル板に油が少しでも残っていると、次回の漆の硬化を妨げる可能性があります。

Step5 | 中塗り

1. 継ぎ目を磨く

下塗りの弁柄漆が乾いたら、柔らかい研磨シートを使って継ぎ目を磨きます。

研磨シートは柔らかく粒子が細かいので、直接磨いても釉薬を傷つけません。

ただし、金彩や絵付けがある場合は剥がれる可能性がありますので、事前にマスキングテープなどで保護してください。

継ぎ目が十分に平らになり、指で触れても凹凸が感じられなくなったら、エタノールで拭きます。

2. 弁柄漆塗り


磨いてみると、弁柄漆を塗った面に溝やシワが残っていることがよくあります。

その場合は、STEP4と同様の手順で再度弁柄漆を塗ってください。

筆のご使用前には筆先をエタノールでよく拭いてください。

塗り終えたら、湿度が高く暖かい場所で数日間保管してください。

  • チップ
  • この手順では2回の塗装工程を行っていますが、基本的には継ぎ目が平らになるまで塗装工程を繰り返します。逆に1回目の塗装の時点で綺麗に仕上がっている場合は2回目の塗装を行わない場合もあります。

筆の洗い方

使用後の筆は菜種油などの植物油で洗ってください。

アクリル板に出したオイルに筆を浸し、ティッシュで拭き取ります。

ティッシュに色がほとんどつかなくなるまで、この行程を繰り返します。

最後にキャップをして、筆に油が少し残った状態で保管してください。

最後に、アクリル板に残った油分をエタノールで完全に拭き取ります。

アクリル板に油が少しでも残っていると、次回の漆の硬化を妨げる可能性があります。

Step6 | 仕上げ

1. 継ぎ目を磨く

中塗りの弁柄漆が乾いたら、やわらかい研磨シートを使って継ぎ目を磨きます。

やわらかい研磨シートは粒子が細かいので、直接磨いても釉薬を傷つけません。

ただし、金彩や絵付けは剥がれる可能性がありますので、事前にマスキングテープなどで保護してください。

継ぎ目に指で触れても凹凸が感じられないくらい平らになったら、エタノールで全体を拭きます。

2. 弁柄漆を薄く塗る

継ぎ目を整えたら、金粉を蒔く準備をします。

まず、継ぎ目に弁柄漆を「薄く」塗ります。
厚く塗りすぎると金粉が弁柄漆に沈んでしまいますので、注意してください。

  • 薄く塗るコツ
  • 筆先に弁柄漆を少しつけます
  • 筆をゆっくりと動かします
  • 弁柄漆が足りなくなるまでは、弁柄漆を継ぎたさないでください。頻繁に弁柄漆を継ぎ足すと、厚塗りになりすぎてしまいます

3. 継ぎ目に金粉を蒔く

弁柄漆を塗った後は、金粉を蒔きます。

綿に金粉をたっぷりとつけ、継ぎ目の上で小さな円を描くように動かします。

  • Tips
  • 綿自体が漆に触れないように注意してください
  • 綿の上の金粉のみが漆に触れているのが理想的です。
  • できるだけ力を入れずに優しく塗るのがポイントです

全面に金粉を塗り終えたら綿にさらに金粉をのせ、継ぎ目の周りでも綿を動かして隙間なく金粉を蒔いていきます。

こうすることで光沢が増します。

塗り終えたら湿度の高い場所に保管して数日間待ちます。

温度や湿度が低すぎると固まりませんので、温度25℃、湿度70%程度を保ってください。

逆に湿度が80%以上と高すぎると漆が固まる際にシワが発生してしまうので良くありません。

  • 注意
  • 濡れたタオルを段ボール箱に入れて、適切な湿度を維持しながら保管するのもおすすめです
  • エアコンなどを使用して、気温が低くならないようにする必要があります
  • 特に気温が20℃以下になると漆が固まりにくくなりますので、作業後の温度と湿度の管理には十分ご注意ください

4. 完成

漆室で1~2週間置くと弁柄漆が固まり、継ぎ目に金粉が定着します。

表面をウェットティッシュで拭き取れば完了です。

このとき金粉が剥がれてしまう可能性があるため、エタノールではなく水で拭きます。

Step6 | 仕上げ

1. 継ぎ目を磨く

中塗りの弁柄漆が乾いたら、やわらかい研磨シートを使って継ぎ目を磨きます。

やわらかい研磨シートは粒子が細かいので、直接磨いても釉薬を傷つけません。

ただし、金彩や絵付けは剥がれる可能性がありますので、事前にマスキングテープなどで保護してください。

継ぎ目に指で触れても凹凸が感じられないくらい平らになったら、エタノールで全体を拭きます。

2. 弁柄漆を薄く塗る

継ぎ目を整えたら、金粉を蒔く準備をします。

まず、継ぎ目に弁柄漆を「薄く」塗ります。
厚く塗りすぎると金粉が弁柄漆に沈んでしまいますので、注意してください。

  • 薄く塗るコツ
  • 筆先に弁柄漆を少しつけます
  • 筆をゆっくりと動かします
  • 弁柄漆が足りなくなるまでは、弁柄漆を継ぎたさないでください。頻繁に弁柄漆を継ぎ足すと、厚塗りになりすぎてしまいます

3. 継ぎ目に金粉を蒔く

弁柄漆を塗った後は、金粉を蒔きます。

綿に金粉をたっぷりとつけ、継ぎ目の上で小さな円を描くように動かします。

  • Tips
  • 綿自体が漆に触れないように注意してください
  • 綿の上の金粉のみが漆に触れているのが理想的です。
  • できるだけ力を入れずに優しく塗るのがポイントです

全面に金粉を塗り終えたら綿にさらに金粉をのせ、継ぎ目の周りでも綿を動かして隙間なく金粉を蒔いていきます。

こうすることで光沢が増します。

塗り終えたら湿度の高い場所に保管して数日間待ちます。

温度や湿度が低すぎると固まりませんので、温度25℃、湿度70%程度を保ってください。

逆に湿度が80%以上と高すぎると漆が固まる際にシワが発生してしまうので良くありません。

  • 注意
  • 濡れたタオルを段ボール箱に入れて、適切な湿度を維持しながら保管するのもおすすめです
  • エアコンなどを使用して、気温が低くならないようにする必要があります
  • 特に気温が20℃以下になると漆が固まりにくくなりますので、作業後の温度と湿度の管理には十分ご注意ください

4. 完成

漆室で1~2週間置くと弁柄漆が固まり、継ぎ目に金粉が定着します。

表面をウェットティッシュで拭き取れば完了です。

このとき金粉が剥がれてしまう可能性があるため、エタノールではなく水で拭きます。

Basic Kit

Lesson 01: 割れ

Lesson 01: Broken

4 コメント

Chimahaga

Hello Anne, I am sorry it has taken me so long to respond to your question, because I have not received notifications of comments for a long time.
It may be too late, but I will answer your question now as it will be helpful to others.
-——————-
Thank you so much for your purchase! We really appreciate it.
If your kintsugi kit includes Jinoko, Tonoko and Kokusowata, that means you have our Standard kit. In that case, please refer to the articles tagged “Standard kit” in the list of related content.
fx.) https://chimahaga.com/blogs/tutorials/lesson-04-broken-ceramics-repaired-with-advanced-kit

We understand this can be a bit confusing, so we’ll work on making the guidance clearer about which tutorials to follow for each kit type. Your feedback is extremely valuable to us.

Please don’t hesitate to reach out if you have any other questions! We’re always happy to help however we can. You can contact us anytime.
Thanks again for choosing our kintsugi products. We hope you have an amazing experience with your repairs!

Anne Kimpton

My kit contains Jinoko powder, Tonoko powder, and kokusowata powder. What are the English translations for these powders? Which one is wood powder for step 2?

Chimahaga

Hi May,
thanks for your comments!
If you followed our tutorial and repaired the pot, you may use it for eating and drinking.

However, never heat metals such as gold powder in a microwave oven, as they are likely to spark and pose a fire hazard.
Also, please do not use it in an oven or over an open flame, as it may be damaged if exposed to too high a temperature.
For other handling instructions, please check the article below.
https://chimahaga.com/blogs/journal/is-kintsugi-ware-dishwasher-safe

Wishing you a joyful kintsugi life!

May

Hi👋
It’s looks Amazing!

Can we use the pots usually after doing it? Can we eat/drink from this pot?
Can use in the microwave? Or an oven?

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